Automobile Council 2016 を振り返る!


去る、8月5日〜8月7日、幕張メッセにおいて開催されたオートモビル カウンシルが非常に盛況であった。世界的な自動車生産国でありながら、自動車文化という意味では欧米に比べ、まだまだ交流の場が少ない日本において歴史的な意味合いをもつエポックメイキングなイベントであったと思う。会場では日本メーカー、海外メーカーの新車と並んで名車と言われるヘリテージカーが多数展示された。それらのクルマの多くは実際に値札がつけられコンクールコンディションと言っても過言でないクルマたちはかなりの数が実際に売れたとの事。まるで海外で盛んに行われているこの手のモーターショーのようである。

ため息がでるクルマの一部をご紹介しよう。

会場で最も目を引いたPORSCHE カレラGTS 通称ポルシェ904。何とも美しいプロポーション。1964年第2回日本グランプリにおいてトヨタのワークスドライバーだった式場荘吉がプライベートで持ち込んだポルシェ904。生沢徹が操るプリンス・スカイラインGTと激しい戦いを演じた伝説のクルマである。生産台数は100台。その後何台かが日本に輸入されたが展示車はそのロードバージョン。1996cc 4気筒DOHCエンジンは180PSを発生した。大変希少なクルマである。

ポルシェのインポーターであったミツワ自動車が輸入した356の第一号車。真ん中で折れ目がついたフロントスクリーンが時代を感じさせる。

ホンダがワンオフで復刻したホンダ スポーツ360。1962年全日本自動車ショーで公開されたが結局市販化はされなかった。スピードメーターとタコメーターが同じ大きさで並ぶインパネは正にスポーツカーならではのもの。今、このクルマが販売されたらどんなに楽しいだろうか。


マクラーレンF1。現在複数のモデルを取り揃えるマクラーレンだが1991年に発表された実質的なマクラーレン最初のロードゴーイングカーである。ゴードンマレー設計のそのクルマは運転席が中央にありやや後ろの左右に助手席がある変則的なレイアウト。そのデザインは今見ても新鮮である。

ワクイミュージアムからはロールス、ベントレーが多数展示されていたが、その中の1台ベントレーS3サルーン。

クラシックカー美女でもおなじみの美しいマセッラティ スパイダー。 オーナーズクラブからの出展。

そして何と1億円のプライスタグが付けられたTOYOTA 2000GT。

筆者がもっとも心が動いたシトロエンDS。残念ながら売約済みになったとの事。

クルマの展示、販売だけでなく、自動車関連グッズのコーナーも併設され、これが大変な充実ぶりであった。ウェアからミニカー、書籍やイラストまで、まるでパリのオートサロンに来たかのような錯覚を覚えた。又、会場ではクルマ好きが交流できる貴重なサロンの場としても機能していた。モータージャーナリストの吉田 匠氏がCGメンバーにクルマを解説しながら会場を周るイベントなどがその良い一例で参加したメンバー同士の交流も図れたようである。

オートモビル カウンシル、大人がクルマを通して交流が出来る、正に日本の自動車文化を成熟させる大変貴重なモーターショーであった。来年も既に開催が決定したとの事で、このイベントが今後もより一層盛り上がる事に微力ながら尽力するとともに、一緒に楽しみたいと強く思った次第である。